シビルベテランズ&ボランティア第2回総会 議事録(案)

日 時:2001年1月29日(月)18:0020:00

場 所:大阪市立北市民教養ルーム

参加者:31

内 容:

1)  司会者の藤澤委員からカンパ依頼(透明袋) → ¥26、070

 

2)  川谷幹事長から活動経過説明

 

¨         中山は遅刻してしまったので、前半(もっともほとんどかもしれませんが)わかりません。川谷先生 申し訳ないのですが、付加・追記お願いします。すみません。以下、赤字のところ 不確かです。

 

¨         学校教育(インターンシップ・      ・総合教育)を重点においているので、社会とのつながりを持ちたいという動きとの連動。子供たちに物作りのおもしろさを広める。

¨         土木学会関西支部の現幹事長(嘉門教授)に理解を得て、「市民活動」の一環として位置づける方向で検討中である。

¨         土木技術者が現在行っている「中高生を対象とした総合教育」のお手伝いも求められている。

¨         土木技術者を求めている潜在需要は多い。

¨         NPOと土木との接点から、CVVの動きを紹介してもらいたい。

¨         文部省教育改革国民会議では、曽野綾子氏より『小学生時代からボランティアを義務化してはどうか?』という意見が出るくらい現在でもボランティア活動に対して、その重要性を認識するととも関心が高まっている。

¨         このような状況下で CVVも頑張ってゆきたい。

 

3)  谷平委員から「アドバイスG」の活動経過報告

¨     「技術伝承」「見学」を中心に活動した。また、インターネットのHPを積極的に使った。

¨     河川の付け替え・伐採した後の表土処理に関する質問が寄せられたが、委員のご協力で対応した。

¨     「技術伝承」→「土木とは何か?」「土木でかっこいい」という題で文章として表すことを目指している。対象は小学校〜高校生。

また、講演や支援活動を通じて活動しようとしている。

¨     「見学内容」「どこに案内するか」→「夢舞大橋」の見学会の説明を実施した(藤澤氏に案内役をして頂いた)。

「下水道の見学会」も行った(北村氏に案内役をお引き受け頂いた)。

¨     「どんな見学会が実施できるか」→「下水道科学館」「橋梁」あたりが対象となるのではないかと考えている。

見学ルートを作る。例えば、土木遺産とすれば、西大阪(西区 大正駅付近、木津川、市交通局、安治川隋道)、

         南大津(蹴上げ、旧逢坂山トンネル、疎水の取り入れ口、大津)などが候補として考えられる。

¨     メンバー募集している。毎月第3火曜 18:00〜 大阪駅前第3ビルで定例的に行っているので、ご参加願いたい。                   

 

4)  酒井委員から「まちつくりアドバイスG」の活動経過報告

¨         大阪2箇所、神戸、京都と4箇所を「探検」した。

¨         2000年の総会で 『大人のための探検隊』 を組織することが提案された。

¨         探検隊活動結果が発表された。

a)2000.03.14 に実施。大井松町、北新地、XXX を探検した。        

    見つけた key word 街路の整備(沿道住民との接点?)、街路灯(トータルデザインができているか)、

b)2000.XX.XX に実施・探検した。 計画的に作られている本町(堺筋)、周防町に比べ、若者で賑わっているアメリカ村は雑然としている。まちづくりの観点からの問題点が覗えた。また、探検終了後の意見交換では、自然を失ったまちつくりに必要な切り口は「いのり」ではという意見まで飛び出した。

c)2000.XX.XX に実施した。場所は 神戸(新開地、復興整備地区など)地区である。

    復興にはエネルギーが必要である.人材が必要.「知恵」がなければ、「活性化」はできない.市民参加の重要性.などのことが話し合われた。

    「空き地」「鎮魂」 酒井さん 忘れてしまいました。すみません。

 

d)2000.XXXX に実施した。対象は 京都(北野神社あたり)である。

    怨霊に対抗するために 多くの神社が出来、住民が守ってきた結果、コミュニティが出来あがっている。

    格子(半透明、外からは見えないが、内側からは確認できる)もコミュニティに役立っている。酒井さん ご確認を!

 

「まち」について各人が持ちつづけてきた段階で、HPに output を掲げるかどうか、このまま「探検」を続けるかを検討している。

 

5)谷平先生よりE-mail 使用状況について発表があった。

この3年間で1700件の mail がやり取りされている。

 

6)     意見交換

 参加者から以下のような意見が述べられた。

1.石川氏

なにかお手伝いできるなら という気持ちで参加している。 「まちを歩く」ということからはじめらているようなので、今後参加したい。

2.奥山氏

高槻市の土木プロジェクトにかかわっていたが、土木技術者のボランティアとはなにか、福祉〜まちづくりに関心を持っている。

「ハード」中心ではなく「ソフト」も考慮することが重要と考えている。厚生省でもボランティア活動に関心があるようだ。

3.加藤氏

建設省〜国際航業という経歴である。地震の際 建設省にいたが、勉強のために地域作り(万博)、紀伊(関西とは言えど異なる文化の差がある)に関心を持っている。

4.熊沢氏

名古屋在住。中部技術支援(仮称)(5月に立ち上げ予定、名大、名工大、中部工大などの大学の先生が中心で建築・土木が合同でJCIの中部支部をコア)では、コンクリートを対象として活動を予定している。一般からの相談・アドバイス、講習会開催を考えている。なお、アドバイスをする場合、データの分析、実験を大学で実施してもらう予定である。

5.小谷氏

どんなことをしているのかな?ということで関心を持っている。役立つ部分があれば行動したい。

6.近藤氏

まちづくりGに参加している。地方の都市で、住んでいる人に対して経験を「どのように生かしてゆくか?」に関心を持っている。  まちつくりの課題も多く存在していると思っている。

7.駿河氏

まちづくりGに2回参加した。未来構想的観点からすると「反省はあるのか?」と感じている。箱物つくりに終始した結果、このような状態になっているのではないかと反省している。兵庫で2回も豪雨の結果浸水している。地下道を浸水対策に生かすことができるのではないか?と考えている。社会資本の総合化も重要であると考えている。

8.西村氏

神戸市在住。川のNPOに関心を持っている。「水と緑でまちをつくろう」と考えている。

9.松下氏

まちづくりGに参加している。次の段階でのまとめ方が重要と思っている。防災面からの「安全なまちづくり」が大切である。

10.由佐氏

現役である。公共工事が批判を受け、物作りが冷や飯を食っている状況である。戸惑いを感じている。若い方にも物作りの重要性を伝えたい。社会のインフラ作りが「悪」でないというPRも必要ではないか?

11.金山氏

ボランティア活動をしたい。受身ではなく 積極的に動きたい。自分の好きなことをCVVの名を借りてやりたい。

12.田中氏

4月に退職したが、結構忙しい状況である。今後、活動してゆきたい。

13.角野先生

自分の考えていることとCVVの考え方のすり合わせをしてみたい。

14.正木氏

防災について手伝えといわれているが、未着手である。「道路を掘っては埋めているのが公共工事」という認識は間違っている。あれは、「公益事業」の場合が多い。

15.村上氏

ワンワールドという観点から活動したい。JICAのシニアポランティアとして登録している。また、APECエンジニアに「まちづくり支援」の登録をしている。

*なお、総会終了後、以下の追加ご意見をmailで述べられています。

1.APECエンジニア

     APECエンジニア登録制度は、APECエンジニア相互承認プロジェクトにもとづき、技術者が自由に活躍できる制度です。現在日本をはじめ、オーストラリアなど7カ国が承認済みですが、更にタイ、など3か国が参加します。現在はCivil Engineering,など9分野があり、Civil Engineeringは技術士が、Structural Engineeringは技術士と建築士が対象となっています。技術士の方は、日本技術士会(03-3459-1331)に、建築士のかたは、(財)建築技術教育普及センター(03-3505-1831)に問い合わせ下さい。

その他、JICAの海外シニアボランタリ、大阪市のまちづくり専門家派遣制度について言いましたが、これは以前にこのメールでも紹介ましたし、詳しくは又おしらせします。

また、まちづくりに対するボランテアイ、 箱物中心の問題点、アドバイスGでは土木遺構の見学会を行って一般市民参加を目指している。歩け歩け協会に依頼してPRしてもらってはどうか、熊沢氏より中部の状況について紹介があったが、コンクリート関連の大学の先生が定年後の受け入れとなるのか、プロポーザル用依頼委員を作ったが三重県では困った、などの意見が延べられた。

 

16.福地氏

アドバイスGに参加している。技術の伝承に関心を持っている。まちづくりGではkeyword をうまくまとめてもらっている。市民参加も重要である。

     

17.防災ボランティア:小村氏(?)

  三重県の事例。「どんなまちにするか」に関してイベントを企画する場合、防災の専門家がいれば 非常に有機的に活動できる。

 

*駿河氏:阪神・淡路大震災の事例ではコンクリート関連で問題があるのでは??

 

18.中尾氏

まちづくりGに参加している。4回の探検を実施したが、見学だけでなく、まちの要素について考えてゆきたい。運営についてもご意見を頂戴したい。

 

  なお、当日配布した資料で 以下のような参加者リストに追加があった。

 

  谷平 勉    近畿大学

  松井 保    大阪大学

  正木 啓子   大阪府都市整備推進センター

  中尾 順二   神戸市在住

 

6) 松井代表:総括

  一昨年10月に代表に祭り上げられた。どんどん E-mailが入ってくる。右肩上がりであるCVV活動となるであろう。

21世紀にマッチした動きである。経済が発展したら、文化・技術が発展する。現在、経済は少し、減速しているが、文化はますます発展するであろう。そのような中で情報化・高齢化が進む中、ボランティアは必要であるという認識を持っている。福祉に役立つものが何であるか、考えて行くべきであろう。

産官学民連携(大学ではH17に独立法人)がますます加速してゆく中、縦割り社会であれば、発展は早いが、成熟期には横糸が必要となっている。落ち着いた時期での「非常時」にはボランティアが必要となるであろう。しかし、活動には財源が必要である。将来はNPOとなるべきであろうが、当面、土木学会との連携を模索することも視野に入れて行動することも如何であろうか?

  来年度、土木学会関西支部の共同研究Gとして活動し、「まちづくり」に関して小冊子にまとめて発表することも考えられる。

 

 以上

                                                                     (担当:中山 学)