[ 新木津川大橋 ]
( しんきづがわおおはし )
( SHIN-KIZUGAWA BRIDGE )
 新木津川大橋は、木津川を大正区と住之江区を跨ぐバランスドアーチ橋である。
 木津川の下流部は水運に恵まれ、その両岸は大正初期より造船所や製鋼所が建設され、工業化が進んだ。昭和に入り、臨海工業用地の造成が計画され、昭和58年(1983年)には、大阪港一帯が、先端技術開発、国際交易、情報通信の3つの機能を中核に、文化、スポーツ、レクリエーション、居住等の都市機能をもつ「テクノポート大阪」計画が、市制100周年記念事業の一つとして発表された。

 本橋は、その計画のもと、大阪市南西部の臨海地区に環状道路網を形成し、物流および周辺道路の交通緩和を図ることを目的として大正区船町と住之江区北加賀屋を結ぶ橋として、平成6年(1994年)に完成した。

 本橋は、河川内の航路(幅150m、高さ46m)確保のため、全長 2.4kmにおよんでいる。川を渡る主橋梁(長さ 495m 幅員 11.25m)と両岸のアプローチ橋で構成され、主橋梁は経済性と施工性に加えて景観面も考慮したバランスドアーチ橋であり、右岸側のアプローチ部(長さ 880.96m 幅員 12.75m)は、用地の制約から3層ループ構造の17径間連続立体ラーメン鋼箱桁橋である。

 主橋梁の支間長305mは、大三島橋(本四高速)を凌いで日本最大であり、大阪港を代表する橋の一つとして、平成6年(1994年)に土木学会の「田中賞」を受賞している。

( Google Earthより )

      全景 (千歳橋から)
     全景 (下流側から)
     全景 (敷津運河上から)
右岸 螺旋状アプローチ
右岸側 橋脚部
橋脚部拡大写真
桁下
左岸側 橋脚部
右岸の渡船場 (大阪市営)
木津川渡船場 説明板
「井路(いじ)川の記」碑
( 画像をクリックすると拡大して見られます )
「井路川」碑